キャンプ初心者が失敗しないためのテントの選び方

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キャンプでは、バンガローやコテージに泊まる場合を除いて、お家となるテントが必要となります。テントといっても形状の異なるものがたくさんあるので、どのようなタイプのテントにするか決めておかないと前には進みません。

そこで、本記事ではキャンプ初心者が失敗しないためのテントの選び方としてタイプ別に説明をしたうえで、おすすめのテントを紹介していきます。

テントの種類

たくさんあるテントの形状の中でも人気のタイプのメリットとデメリットを説明していきます。まず、どんなタイプのテントが人気があるのかを見ていきましょう。

初心者から上級者まで、オールマイティーに人気があるテントのタイプとしては、ドームテント、2ルームテント、ワンポールテント、トンネルテントがあります。それぞれの特徴は次のようになります。

ドームテント

ポールをクロスさせて立ち上げる構造のテントで、初心者から上級者に人気があります。その理由は、風に強く丈夫でありながら比較的良心的な価格で販売されているからです。

長所は、シンプルな構造だから組み立てが簡単、高さが低いから風に強い、ダブルウォール(2枚シート)のものが多く雨にも強い点です。

短所は、高さが平均120cmぐらいと低いため、直立できない。中腰で移動しないといけないので腰に負担がかかる点です。また、1ルームのためリビングスペースがないので、別途タープを建てないといけません。初心者にとって、テントとタープを別々に準備し、設営するのはとてもハードルが高いといえます。

2ルームテント

リビングスペースと寝室が一体化しているテントで、初心者から中級者に人気があります。その理由は、タープで作るリビングスペースと違って、フルクローズできるものが多くプライベート空間を確保できるからです。

長所は、リビングスペースと寝室が一体可しているので設営の時間を短縮できる、リビングスペースはフルメッシュ使用とフルクローズ使用できるものが多く、突然の雨のときも安心、プライベート空間の確保ができる点です。

短所は、大きいため1人で建てるのが困難な点です。他にも、重さを指摘する方もいますが、寝室部分を吊り下げ式にしているものを選べば、設営の困難さも重さも気にならないでしょう。

ワンポールテント

ポールを中心にセットして支える三角錐タイプのとんがったお洒落なテントで、初心者から上級者に人気があります。その理由は、設営が楽で簡単、そして何よりお洒落だからです。

長所は、設営がものすごくシンプルで簡単、設営に疲れることがない、そしてお洒落な点です。

短所は、室内中心部にポールがあり三角形なので狭い、中心部以外は直立出来ず行動しづらい、タープの設営が必要な点です。

設営の楽さと見た目重視であれば良いですが、実用性はかなり低いでしょう。

トンネルテント

リビングスペースと寝室が一体化しているもので、名前のとおりトンネル型のテントです。中級者から上級者に人気があります。その理由は、高さもあり内部空間が広く、インナーテントを外してシェルターとしての使い方もできるようにアレンジ性が高いからです。

長所は、設営が簡単、広い、アレンジした使い方ができる点です。

短所は、大きくて重い、広いスペースが必要、トンネル型なので熱がこもりやすい点です。

このタイプは、見た目もお洒落で広いのですが、キャンプ上級者向きでしょう。

テントの耐水圧

耐水圧とは、生地がどれぐらいの雨に耐えられるかの数値です。一般的にかさの耐水圧は500㎜ぐらいです。レインコートは2,000㎜ぐらいです。テントの耐水圧は、1,500㎜~3,000㎜ぐらいのものが主流です。キャンプ場は、海や山の近くが多く、天候が変わりやすいのが特徴です。タープを張って、その下にテントを入れるのであれば1,500㎜ぐらいで問題ありません。しかし、テントのみで設営するのであれば最低でも2,000㎜は必要です。3,000㎜あればゲリラ豪雨でも心配はいらないでしょう。

まとめ

キャンプ初心者がテントを選ぶときは、お洒落さを重視しない方がよいです。お洒落なテントは、上級者であればアレンジできるので問題はないのですが、初心者には致命的となるデメリットが潜んでおり、おすすめしません。

また、激安のテントを選ぶのもやめておいた方がよいでしょう。激安のテントは、耐久性が不安なものが多いです。時々、上級者がポールを変えたり、タープを使ってアレンジしたりしてオリジナル感を出しますが、初心者にはハードルが高すぎます。

初心者が失敗しないテントは、設営の簡単さや広さ、突然の雨対策など総合的にみて、国内のメーカーの2ルームテントと言えるでしょう。

いろいろ理想や憧れもあると思いますが、いきなり上級者でないと使いこなせないようなテントを使用してしまうと、2回目のキャンプの腰が重くなってしまいます。ぜひ、自分に合ったテントを選んで快適なキャンプライフを楽しんでください。