キャンプでは、テントの次に大事なアイテムはキャンプ椅子です。寝るのはテント、食事したり談笑したりするのはチェアだからです。キャンプの中で最も多くの時間をともにするのがテントよりもチェアではないでしょうか。
とりあえず、椅子はどれも大して変わらないからと考えて一番安いものを選んでしまうと悲惨なことになるかもしれません。キャンプチェアは、長時間座っていても疲れない、腰やお尻が痛くならないことが必須です。
それでは、キャンプ初心者が失敗しないためのキャンプ椅子の選び方を紹介していきます。
キャンプのスタイル別に選ぼう
キャンプ椅子は、キャンプのスタイルによって高さが異なってきます。チェアを利用するキャンプスタイルは、大きく分けて2つに分けることができるんです。ロースタイルとハイスタイル。
ロースタイルには、ローチェア、ベンチ、スツール。ハイスタイルには、座面の高さが40cmを超えるハイチェアがおすすめです。
ローチェアってどんな椅子?
ローチェアは、ロースタイルキャンプで使用する椅子です。座面の高さが20cmぐらいの低めの椅子で地面までの距離が近いので、焚き火をするときにおすすめです。
座面が低いと足を伸ばして座ることができ、ゆったりとくつろぐことができます。ただし、座面に深く座るため、立つときに腰への負担があります。腰に不安がある場合は注意した方がよいでしょう。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) アウトドアチェア チェア ロースタイル
足を伸ばしてリラックスできる快適な座り心地を感じられるローチェア。コンパクト収納・キャリーバッグ付きで持ち運びにも便利です。
キャプ椅子のベンチって?
キャンプ椅子のベンチとは、座面の高さは30cm~40cmぐらいで、2人から3人まで座れる横長のチェアです。背もたれが付いているものと付いていないものがありますが、くつろぐことが出来る背もたれ付きのものを選ぶようにしましょう。テントの出入口付近にあれば、すぐに脱ぎ履き出来ないような靴を履いているときに便利です。
また、椅子としてだけではなく荷物置きとしても使えるので、キャンプの準備や後片付けのときに活躍します。荷物を地べたに置きたくない方にはおすすめです。
SOLO UP アウトドア チェア キャンプ 2人 ベンチ
大人も楽に座れるドリンクホルダー付きの2人用ベンチ。子どもが喜ぶベンチタイプはファミリーキャンプにおすすめです。
スツールって何?
スツールとは、背もたれや肘置きがない座面だけのコンパクトな簡易チェアです。座面高は20cmぐらいで低めです。軽量でコンパクトに収納できるので、キャンプというよりも運動会やピクニックにおすすめです。
SOLOWILDER キャンプ スツール
キャンプ、釣り、ハイキング、ピクニック、運動会などにおすすめの耐久性があるチェアです。 サイドポケットが2つ、収納袋も付属しており、持ち運びに便利です。
ハイチェアってどんな椅子?
ハイチェアとは、座面高が40cmぐらいの一般的によくある椅子です。自宅や会社のデスクやダイニングテーブルで使用する椅子と同じような感覚になります。
足を膝で90度で折り曲げて座るため、立ったり座ったりの行動を頻繁にする方、ローチェアでは膝への負担が心配だった方にはおすすめです。
キャンピングムーン(CAMPING MOON) キャンプ ハイバックチェア
パッと広げるだけのワンタッチセットアップ式のチェアです。背もたれのヘッド部分にクッション生地が使われているので、座り心地は抜群です。
座面の素材は重要
座面の素材でよく使われているのは、コットン、ポリエステル、メッシュ素材です。
ポリエステル素材は、引裂き強度が強く破れにくいですが、熱に弱く焚き火の火の粉が飛ぶと穴が空いてしまうかもしれません。
コットン素材は、撥水性が弱いですが熱に強いため、焚き火の火の粉が飛んでも穴があきにくい性質があります。しかし、他の素材に比べて重さがあるため車以外での持ち運びにはおすすめしません。
メッシュ素材は、通気性がよく濡れてもすぐに乾くので、夏の川や海でのキャンプにおすすめです。
大柄な方は耐荷重に注意
椅子の耐荷重とは、支えられる重さの目安です。だから、大柄な方は自分の体重よりも上の数値のものを選ばないと安全に使用することはできません。一般的なチェアの耐荷重は80㎏ぐらいですので、購入するときは慎重に検討しましょう。
車以外の手段でキャンプするなら携帯性を重視
バイクや自転車などのツーリングキャンプや電車でのキャンプをする方は、キャンプ椅子の収納サイズや携帯性を必ずチェックしましょう。座り心地を最重要視してこれは良さそうだと思ったものは、意外と収納サイズが大きく、車以外でのキャンプには向かないものが多い傾向があります。携帯性を重視するなら、折りたたみ式のものよりも持ち運びに便利な組み立て式のものを選ぶことをおすすめします。
まとめ
キャンプ椅子を選ぶときは、耐荷重のチェックを一番目にしましょう。次に自分のキャンプスタイルを決めましょう。キャンプのスタイルが決まらないと椅子の高さが決められません。耐荷重チェックとスタイルを決めたあとに素材を決めるのが、キャンプ初心者が失敗しないためのキャンプ椅子の選び方です。
ぜひ、キャンプで一番長い時間過ごすと言われているキャンプ椅子の選び方を間違えずに、快適なキャンプライフを過ごしてくださいね。